09.20.07:17
[PR]
10.02.19:11
日本一の評価
だからこそ、来季の抑え候補としてクルーン(横浜)らの名前が取りざたされるのだ。が、皮肉にもメジャー関係者の間では“ストッパー・上原”の評価が急上昇。なんと藤川(阪神)をもしのぎ、日本国内NO.1だ。
「上原を獲るべきか藤川を獲るべきかと問われたら、私は上原を勧める」。あるア・リーグの米国人メジャースカウトがそう断言する。来季中にFA権を取得する見通しの上原だが、今季セーブ数でも(藤川は45セーブ)、ストッパーとしての経験でも、若さでも(藤川27歳、上原32歳)藤川の方が上。それだけに、上原の評価が上とは驚かされる。
もっとも、北京五輪代表の大野豊投手コーチも「パワーのある米国代表やキューバ代表が相手の場合は、剛速球を一本調子で投げ込む藤川より、コントロールと球のキレで勝負する上原タイプの方が有効かもしれない」と、星野JAPANの抑え争いで上原のアドバンテージを認めた。
対米国人の評価は、そのまま対メジャーリーガーの評価。確かに、日本国内では、好調時には誰も手がつけられない藤川の剛球。とはいえ、パワーに勝り、150キロ以上の速球は当たり前のメジャーでは力で打ち返される危険性がある。
現実に、昨年3月のWBC2次リーグ米国戦では、Aロッド(ヤンキース)が藤川の速球に詰まりながら二遊間を抜きサヨナラヒットとするシーンがあった。上原はこの試合で先発、5回1失点の好投を演じている。
ブレーブスの大屋博行スカウトは、国内の他の投手との比較は避けながら、「上原はうちに長く在籍したマダックス(現パドレス、通算347勝)に似ている。150キロが出るわけではなく、投球フォームは打撃投手のように緩やかだけど、そこからキレの良い速球が来るので、打者はタイミングを合わせづらい。鋭いスライダー、フォークを、ストライクゾーンを縦横に使って正確にコントロールできるから、“七色の変化球”に見せることができる。メジャーの打者も手を焼くでしょう」と、かわす投球を絶賛した。
また、別のメジャー関係者は、「上原といえども、ヤンキースの守護神リベラ(年俸12億750万円)に比べればだいぶ落ちるでしょう。本人が自分の肩やヒジの状態と相談しながら(先発か、抑えか)自分の価値をどう判断するかでしょう」。
プロ入り当時からメジャー志望を公言しながら、来季がついに10年目。上原にとっては巨人のチーム事情、北京五輪本戦も絡んで、激動の1年となりそうだ。もっとも、来年の話をすると、鬼が笑うといいますが…。
ZAKZAK 2007/10/02
選手って、1年1年が勝負ですものね。いつ捨てられるかわかんない。
- トラックバックURLはこちら